「UFOと宇宙」
2022.11.08
本の紹介
1973年からコズモ出版社(後のユニバース出版社)から1977年まで出版されたUFO専門誌です。
創刊号のケネス・アーノルド事件の紹介から始まって、70年代のテレビなど大手メディアも巻き込んだUFOブームを牽引した雑誌という印象があります。
内容はUFO事件をメインとしながらもロケットや航空機の技術や、天文学についてのページもあって科学雑誌的な側面もありました。
当時は映画やアニメなどもSF作品が多くヒットした頃でもあり、たくさんの人が宇宙や未来への夢を思い描いていた時代でしたね。
UFO事件の真相は当時も現在も謎だらけです。もし宇宙人が空飛ぶ円盤に乗って地球に飛来しているとしたら、目的は何なんでしょうね?
河出文庫の澁澤龍彦著「映画論集成」に"種や環境、文化、技術レベルなどが全く異なる宇宙人のような存在が何を考え行動しているか想像するなど不可能"といった記述がありました。
改めて「UFOと宇宙」の記事に目を通すと、登場するUFOや宇宙人の行動は不可解で私たちの想像を超えているような気がします。
目撃や体験をした人たちの創作とは言い切れず、疑問のようなものが浮かんできます。
70年代のUFOブームの中で感じた、ちょっと怖いけどワクワクする!そんな気持ちを思い出させてくれる雑誌ですね。
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